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2019.05.31 5/5(日)『coLLaboキラっとトーク~あなたの街とパートナーシップ制度は?~』終了レポート

真夏を思わせる日も少しずつみられるようになりました。そうかと思えば冷える日もあり、着るものに迷う日もありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。coLLaboでは、5月5日(日)に『coLLaboキラっとトーク~あなたの街とパートナーシップ制度は?~』を開催しました。


パートナーシップ制度が全国で20の自治体で実施され、婚姻の平等を求めた訴訟がスタート。今回のプログラムは、社会の変化を感じつつある中で、世田谷 DPR(ドメスティック・パートナーシップ・レジストリー)から、西川麻実さん、小野春さんをお呼びし、お話を伺いました。お二人はパートナーで、世田谷区にパートナーシップ制度が始まった 2015 年当時から活動をされており、二月から始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告のひと組でもあります。


今回のプログラムは、みなさんの街でパートナーシップ制度やセクシュアルマイノリティ支援の動きを始めたいと思っている方のヒントやきっかけになればと思い構成を考えましたが、coLLabo活動報告ののち、西川さん、小野さんから世田谷区内の当事者区民グループの歩みについて話を伺い、そこから各地に広がった千葉市や横須賀市の動きを紹介しました。

西川さん、小野さんのパートでは、多角的な視点からいろいろな取り組みの方法が紹介されており、熱心にメモを取っている方もいらっしゃいました。そのためか、プログラムの最終に設けた交流タイムでは非常に熱量のこもったトークが繰り広げられていたように感じます……!


多くの取り組みが多くの自治体でスタートしている一方で、パートナーシップ制度が必要だという声に対し、「制度ができる前にまずは理解を」という非常に慎重な意見が挙げられ、見送られるケースがあります。取り組みを始めたが、思うように進まないといったお悩みが聞かれる場面もありました。

しかしながら、自分の居住地に制度ができたことで「自分自身を肯定された気持ちになった」という声や、「制度があるからこそ話もしやすくて理解促進に繋がるのでは」という声もあり、必ずしも「理解」が第一なのか?という疑問もあります。何より、いまの現実の生活の中で制度を必要としている方は数多くいらっしゃいます。

伝える側も、わかりやすく効率よく「制度が必要」だと伝える工夫も求められているのかもしれませんが、お話を聞いていてわかった大切なことは、諦めずそれぞれの人が半径数メートルの範囲でも変えていこうとすれば、それはすなわち多くの場所での変化に繋がるということ。

誰かが世の中を変え、問題を解決してくれるのを待つより、自分に対して真剣に向き合い解決しようと動いていくことは、必ず明日につながると感じられる会となりました。


改めまして、西川さん、小野さん、ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。


今年度も、世間の動向から目の離せない一年となりそうです。

引き続き、coLLaboをよろしくお願いいたします。


coLLabo事務局