coLLabo プログラム

2019.02.09 1/26『L・セクマイ女性×パートナーシップ』終了レポート

1月26日(土)、よく晴れた日。大森駅から歩いて数分の場所にある大田区立男女平等センター「エセナおおた」にて『L・セクマイ女性×パートナーシップ』プログラムが開催されました。


今回のプログラムは、総勢18名でパートナーシップの『ちゃんと』を、みんなで一緒に考える会となりました。

まずスタートは、L的人生すごろくでウォーミングアップ!「L的人生」とは女性と生きる人生と定義し、すごろくで追っていくと…ジェンダー、セクシュアリティ、カミングアウト、パートナーシップと様々なテーマがながーい人生の中にちりばめられていて…楽しみながらも考えるきっかけに。


イメージが沸いたところで、次に、L的人生でみんなが考える・思う『ちゃんと』についてはどんなものがあるのか?について考える時間へ…。

「自治体のパートナーシップ制度」「任意後見制度」など社会の仕組みを利用すること、親や生まれ家族へ紹介すること、パートナーと同居すること、同居する上で家事を『ちゃんと』すること、といった内容から、「生活習慣に気を遣い健康でいられるようにする(それがパートナーとの『ちゃんと』したライフスタイルにつながる)」といった内容まで挙がりました。

異性愛カップルが「そろそろ『ちゃんと』しよう」と話をする時、結婚やそれにまつわる双方の親族との関係などが中心に挙がりますが、L的人生カップルだとここまで多岐にわたって挙がって来ることがとても印象的でした。


最後に『ちゃんと』するためには、具体的にどういう行動に出ればよいか?について、グループでディスカッションし、発表しました。

おもしろ可笑しい体験談や同棲生活の知恵やノウハウ、お互いについてカップルがどう考えコミュニケーションを取るか、利用できる自治体の制度や民間保険の知識共有などなど、ざっくばらんに?!でも真剣に、気付きや共感を得ることができたと思います。


今回の『L・セクマイ女性×パートナーシップ』の会を通し一貫していたことは、どの場面でも「他者」ひいては「社会」とのつながりをどうしていくか、ということが話題に紐づいていたことでした。

カップル2人がいつまでもラブラブ関係でいるための努力をするということも大切なことですが、関係性を知っているのがお互いだけでは何か困ったことが起きたとき、誰かに相談することもできません。

友だちを探すために一歩を踏み出してコミュニティに顔を出し、友達を探して、他者とのつながりを作っていく、といったことをしてきた方も多いと思いますが、同じようにカップル単位でも他者とのつながりを作っていくことで、社会とのつながりを持っていくということが必要なのかも…?ということがうっすらと見えてきたように感じました。


一般的な異性愛カップルが行なっている『ちゃんと』のひとつである「パートナーを親や家族に紹介」というイベントも、L的人生で行おうとすると、親や親族とのつながりをどうしていくか、ということを考えなければなりません。

パートナーシップ制度を利用する、ということも、現状法的保証はないといっても、公的な機関とのつながりをどう捉えるか、ということをパートナーとともに考える必要が出てきます。

それにはカミングアウトについてどう考えるか、ということにも関連し、通常カミングアウトは個人がそれぞれに行なうことがほとんどですが、カップルの場合はそれだけではとどまらず、必ず相手の存在があります。そういった、お互いのカミングアウトについてお互いがどう向き合っているかということが土台にあることにも気付かされる会となりました。


今回、寒さに負けずお越しいただきました皆様、ありがとうございました。

また、直前の体調不良に見舞われた方、お会いできず残念です(涙)が、今後もcoLLaboは学びと語りの場を提供し続けてまいります!

是非また、次回!皆様とお会いできることをスタッフ一同、心よりお待ちしております!