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2018.11.28 11/17『L・セクマイ女性×突撃!女性のクリニック(乳腺外科・婦人科)』終了レポート

去る11/17(土)に「L・セクマイ女性×突撃!女性のクリニック(乳腺外科・婦人科)」を開催しましたので、その様子をご報告します!

昨年は二子玉川にある玉川レディースクリニック様にご協力いただき、婦人科に焦点を当てたプログラムを開催しましたが、今年はさらに乳腺外科の二子玉川ブレストクリニック様にもご協力いただけることになり、とても貴重な機会となりました。

婦人科や乳腺外科(乳がん検診を受けられる科)は、女性の健康をまもる重要な診療科です。でも、内診などで辛い痛みや恥ずかしさを経験したり、セクマイ女性では問診票などで自分のセクシュアリティを意識させられたりといったことがあり、つい遠ざけてしまいがちです。

こうした心配ごとを少しでも軽く出来るように、私達当事者と医療者が意見交換をし、学び合って変えていくことを目的としました。

最初は玉川レディースクリニックでの見学です。

大久保美保看護師長より院内を案内していただき、待合室から始まり内診台やエコーの機械、休憩することが出来る部屋などを見ることが出来ました。やはり皆さんが一番関心のあるのは内診台で、実際に内診台に乗せていただいたり、内診器具なども見せていただきました。どのような器具があって、どのような目的で使用して、どう身体に入っていくのかをご説明いただけたことで、不安感も少し薄れたような気がします。

見学の後は、玉川レディースクリニックの大久保和俊院長から、子宮がん検診や感染症についてのお話をしていただきました。どのようながんの種類があり、その感染経路なども詳しく聞くことができました。また、感染症のお話ではセクシュアルマイノリティに絡めたお話もしていただきました。

ブレストクリニックでは、浜口洋平院長よりクリニック内を案内していただきました。今回は比較的若い年齢層だったせいもあるのか、乳がん検診を受けたことがあるという方は3分の1程度で、マンモグラフィの機械を初めて見たという方も多かったです。実際に機械は動かせませんが、身振りを交えながら検査方法の説明をしていただき、その検査結果が実際に写真でどのように写るのかを見せていただきました。

その後は再び院長より、今度はパワーポイントを使って、乳がんのお話を中心に他のがんについても予防のお話や、検診・検査方法のお話をしていただきました。市区町村から案内される公的な検診と、自分で受けに行く人間ドック検診や健診では、その目的が違うということも初めて知りました…。他にも自己検診のポイントを教えていただいたり、普段から感じていた疑問を積極的に質問していました。

どちらのクリニックでも、不安や嫌悪感を抱きがちな検査室でのちょっとした配慮など、患者さんへの思いやりがたくさん詰まっていました。

参加者の皆様からも

「乳がんについて詳しく知ることができました」

「何をしているか見ることができて、説明もしていただいて、不安が軽くなりました」

「前に嫌な思いをしたことがあって行きたくないという気持ちが強かったですが、話を聞いてくれるところもあるのだと思いました。」

「しっかりと検診に行こうと思います」

等の声が上がりました。

普段お医者さんに対して緊張したり、検査もされるがまま、ということも多いと思います。今回の見学やお話を聞いて、不安に思っていることや「こうしてほしい」という希望は伝えて、私達もしっかりと自分の身体に向き合うことが必要で、そしてこうして私達セクマイ女性特有の困り感やニーズを分かってくれる医療機関ってとても大事だなと思いました。この輪が広がっていくことを願います。

玉川レディースクリニックの大久保院長、大久保看護師長、そして二子玉川ブレストクリニックの濱口院長には、ひとつひとつの質問や意見に丁寧なお答えをいただきました。お忙しい中お時間をいただき、本当にありがとうございました。

また、お忙しい中プログラムにご参加いただきました皆さまもありがとうございました。次回以降のプログラムでまたお会いできることを楽しみにしています!